福祉用具や介護用品を使用する前には、必ず基本的な点検を行うことが重要です。以下に、点検すべき主なポイントをまとめましたので、参考にしてね。
1. 製品本体・ゴム部分のチェック
福祉用具の中でも、杖や歩行器、バスチェアなど、ゴム製のパーツが使われているものは特に注意が必要です。ゴムがすり減っていると、滑りやすくなり事故につながる可能性があります。ゴム部分が摩耗していないか、ひび割れがないかを確認してください。また、製品本体にもひび割れなどがないか確認してください。
2. 高さの調整とネジの確認
杖や歩行器などの高さ調整が必要な福祉用具は、使用者に合った高さに設定されているか確認してください。また、調整部分のネジがしっかりと締まっているかもチェックしましょう。ネジが緩んでいると、使用中に不安定になる危険があります。また、ロックが必要な箇所は必ず確認してください。
3. 座面や脚の安定性の確認
バスチェアやポータブルトイレなど、座面を持つ福祉用具や介護用品は、使用前に座面がぐらついていないか、脚部のゴムがしっかりと固定されているかを確認してください。これにより、使用中の転倒や滑落を防ぐことができます。
4. リモコンや電動機器の動作確認
介護ベッドや電動リフトなど、リモコンや電動機器が付いている介護用品は、使用前に必ずリモコンが正常に動作するか確認してください。ベッドの高さ調整やリフトの動作が正しく機能しないと、利用者様に危険が及ぶ可能性があります。
5. 柵や固定部品の確認
介護ベッドや車椅子の柵、固定部品は、しっかりと固定されているかを確認してください。ゆるんでいる場合は、使用前にしっかりと締め直すことが重要です。柵が不安定だと、利用者様がベッドや車椅子から転落するリスクが高まります。車椅子は固定ブレーキが効くこと、フットレスが固定されていることを確認してください。
6. 清潔さの確認
ポータブルトイレやシャワーチェアなど、直接肌に触れる介護用品は、使用前に清潔であることを確認してください。汚れがある場合は、適切に清掃し、衛生的に保つことが大切です。これにより、感染症のリスクを減らすことができます。
まとめ
福祉用具や介護用品を安全に使用するためには、毎回の点検が欠かせません。これらの基本的な点検を習慣化し、利用者様が安心して快適に過ごせる環境を提供しましょう。もし点検の際に不具合を発見した場合は、使用を中止して、購入先・レンタル先に連絡し対応を行ってください。